ここ3ヶ月くらいで見かけて、気になった作品を少し。
この2つの作品。そう、日本の浮世絵からインスピレーションしてつくられたもの。少しでも浮世絵を見たことがあるなら、日本の作品?っと思うでしょう。この2−D感。下の作品は、浮世絵界でもレアで崇高なあの写楽のアプロプリエーション。写楽といったら、出生不明、今分かっているキャリア歴は10年のみ、約150のデザインしか発見されていない、希少性の高い浮世絵作家です。
この2点、現在はメトロポリタン美術館の日本美術の場所に展示してあるのですが、(あの名和晃平の鹿の作品の近く!)日系アメリカ人のロジャー下村によるもの。日系とか、中国系とか、アフリカ系とか、もう色々ありすぎて、人種はそんな簡単に説明できるものではなくなってきているので、あまり使用するべきではありませんが、このロジャー下村さんは、1939年シアトル生まれ、日系1世です。
下村の作品はやはり、アイデンティティーを取り扱ってるものが多く、キースヘリングやウォーホルなどのポップアートと、日本の浮世絵を合わせたようなペインティング、アイデンティティーとは何なのか、を問い続けているのです。
そして、こちらの小さい島国のような、塊。コロンビア人アーティストのMiler LagosによるTsukudajimaです。そう、歌川広重の江戸名所百景シリーズの、佃島住吉の祭りをアプロプリエーションしてこの作品をつくったみたいです。
クリスティーズニューヨークの、コロンビアアートのセールのプレビューで見かけたのですが、全てが個人コレクションからの出展で、エスティメイトも未発表という、とってもプライベートで私にはつまらないセールでした。まあ、触れたので良かったですが。
最後に、もちろん、マイフェイブな村上隆、727。モマのコレクションに入っていて、ちょうど現在公開しています。
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