Sunday, June 28, 2015

ニューヨークで偶然花火 

アッパーウエストサイドを歩いていたら、突然ドーッンっと音が聞こえて、遠くで花火が見えた。あれはどこだったのだろう。何だったのだろう。

同性婚が認められるように、アメリカの憲法が改正されると決まり、今日はゲイパレードもあったけれど、そのお祝いだったの?
アメリカの花火はいつ見てもきめ細やかさが無い。日本と比べてもしょうがないか。

ニューヨークは特に同性愛者が多いような気がして、異性なんだか同性なんだか、幸せなことに、ジェンダーとか関係ないような生活をしているので、今回のオバマさんの決断も「正義」でしかない様な気になっていました。しかし、アートcriticであるJerry Saltzが、お得意のSNSで、同性婚反対である人々の写真もあげていて、はっとさせられました。Stop the Madness!!!とか書いたプラカードを持って抗議している人もいるんですよ…




















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Haluk Akakçe @Richard Taittinger Gallery

























こちらも会期終了済みの展覧会情報です。意味がなくてごめんなさい。
自分のメモ用ということで!

ローワーイーストサイドにある、リチャードタイッティンガー(Richard Taittinger Gallery)にて開催されていた、ニューヨークで活動中のトルコ人アーティストの個展です。
ハルクアカチェか、アカシェと発音するであろうこのアーティスト。今回の展示では、大きなドローイングにペインティング、そしてビデオまでが網羅されていました。


























このペインティングをじーっと見つめて下さい。
見えてくるのです。
何、とは言えませんが、人類のはじまり。


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このリチャードタイッティンガーギャラリーですが、今年のはじまりにオープンしたばかり。taittingerは、有名なシャンパンの家系出身!フランス人の2人が始めたギャラリーです。アジア、アフリカ、ヨーロッパなどなど、アメリカではまだ紹介されていないアーティストをニューヨークにもって来るということが、彼らのミッションの様です。

Saturday, June 27, 2015

ロックフェラーセンターもうこれも終了済み

梅雨のようなニューヨークです。夕立も多い。

お仕事でたまに通る、ロックフェラーセンター。土日はクリスティーズのプレビューに来たりもしますが、ニューヨーク観光スポットで、人が多く、歩きにくく、なるべく避けたい場所でございます。しかし、すこし立ち止まってみました。

2週間くらい前に終了してしまったのですが…
ロックフェラーセンターで公開されていた、マスク<ペンタゴン>!byトーマスハウセアゴ (Thomas Houseago)






















写真の人の大きさを見ればわかると思いますが、こちらのスカルプチャー、巨大でした。
アフリカンマスクのような、それからピカソなどのキュビズムを思い出すような表現でした。

Thomas Houseagoさん、イングランド生まれセントマーチンズ卒業、現在はロスにて活動中のアーティストです。
ホイットニーやグッゲンハイムなどにもコレクションされており、まだ若い?(1972年生まれ)ながらも評価が高いアーティストの一人です。いつもモンスターのような白いスカルプチャーをつくっているイメージなのですが、どれも力強いものばかりです。


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Wednesday, June 24, 2015

リチャードプリンス@ガゴシアンUES

暑過ぎます、ニューヨーク。室内は寒過ぎます。

リチャードプリンスと言ったら、インスタグラムのスクリーンショットを引用してキャンバスにプリントして売った’’っと最近アート業界で話題になりましたが、現在ガゴシアンギャラリー/アッパーイーストでは、プリンスのまた違うシリーズが公開中です。

I don't see any difference now between what I collect and what I make.

というリチャードプリンスの言葉で展覧会がはじまります。
村上春樹の翻訳でも有名な、ジョージオーウェルの1984という本が1949年に出版されたのですが、プリンスも1949年生まれ。そして、彼の古本コレクションが、この1984という本の初版をオークションで購入することから始まるのです。






















ということで、こちらの展覧会の作品は全て、古本(プリンスのコレクション)と、その表紙をアプロプリエーションしたペインティングやドローイングになっています。
アプロプリエーションという言葉は、よく現代美術で使用されるのですが、軽くいうとコピーと一緒の意味。しかし、本物を真似して、本物を同じ様な意味のある作品を生み出したい”という考えは全くなく、誰が見てもコピーだと分かる様な作品(インスタグラムのシリーズなど)は、アプロプリエーションだと言えるでしょう。

右のビンテージの本は、プリンスのコレクションで、左のペインティングは、本の表紙をアプロプリエーションしたプリンスの作品です。面白い所が、ペインティングにはプリンスのサインがしてあり、どちらもプリンスの作品の様になっているのです。


大量生産が可能となった現代、ここで言う「オリジナル」であるビンテージの本は、世界に何冊も存在している(た)はずです。しかし、プリンスがアプロプリエーションしたペインティングは現在1つ。「所有権」とは何なのか、プリンスは問いかけ続けます。



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Tuesday, June 23, 2015

もう終了済み…Beacoup Humidity by John Isiah Walton


6月の初旬に見たジョンウォルトンの個展@ウィリアムズバーグの小さいギャラリー、その名もP339。もう展覧会は終わってしまったのですが、一応覚え書き程度に…

Walton-exhibition
























ベッドフォードアベニュー沿いにあるギャラリーP339ですが、インディペンデントな匂いたっぷり、でも展覧会の質はとっても良い、見逃してはもったいないギャラリーです。元々は韓国のルーツをもったギャラリーなので、少し前は韓国系の美術展覧会が多かったのですが、今年からは少しづつ変化していくそうです。


このジョンウォルトン(John Isiah Walton)の個展は、P339でのアフリカンアメリカンアーティストをシリーズにした第三弾目でした。フリーキュレーター、アドバイザー、ライターであるディエゴコルテッツ(Diego Cortez)が全てをまとめておりました。


1985年ニューオーリンズに生まれ、今もそこで活動中のウォルトンですが、彼の描くポートレイトは彼の見る人種と階級を表しております。人種と階級”というと、前にもここで書いたJacob Lawrenceや、Hank Willis Thomasも同じ様なことを元にして表現しているのですが、ウォルトンが使用している知性に富んだアイロニーは、Hank Willis Thomasが表す政治的に正しいトピックを、リチャードプリンスが使用する様な、政治的に正しくないユーモアを使用して構築されています。

なんだか意味が分かりそうで分かりませんが、Hank Willis Thomas もリチャードプリンスも、世界的に有名な現代美術作家で、歴史に残るだろうアーティストたちですが、ウォルトンは、現役のアーティストを引用しているかの様な、未来を行く作家なのではないでしょうか?



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Monday, June 22, 2015

125年ぶりに集結したゴッホの4枚の絵 メトロポリタン美術館にて公開

読んでいる方がいるのかどうかわかりませんが、ご無沙汰していました。ただただ忙しく、暑く、これを書くことから離れていました。しかし、勝手に決めた週に3つの美術展を見ること’’は続けております。

最近見た Van Gogh: Irises and Roses @theMet はたった1部屋にゴッホの4枚の絵が展示してあるだけという、シンプルな展示だったのですが、とーっても良かったです。

1890年の5月初旬、ゴッホが兄である Theo (セオ)に、紫のアイリスとピンクのバラの絵を2枚ずつ製作中だ、っと手紙で知らせていたのです。そのあとすぐにゴッホ兄弟は亡くなってしまったので、125年ぶりにこの4枚同時公開ということになっています。

少しでも近代美術史を知っていたら、ゴッホがどんな絵を描いていたのか、すぐに分かるだろうと思いますが、ゴッホの才能、技術は、ゴッホが亡くなった後、社会に認められるようになったので、ゴッホの人生は悲劇として語られることが多いです。兄であるセオは、フランスでアートディーラーとして働いていましたが、精神的に不安定なゴッホを見つつ、自分のキャリアも上手くいかず、セオもまた苦労の人生でした。節目節目に、ゴッホはいつもセオに手紙を書いていたので、ゴッホの絵が語られるときはだいたいいつも、セオへの手紙が引用として使用されています。

今回の4枚の絵は、全て花が満開の状態を描いているのですが、アイリスは青っぽく、バラは白いバラなのだろうか?と、思ってしまうくらい白くみえるのです。100年以上も前の油絵なので、ただ状態が良くないだけで、自然光で焼けてしまったのか?と思う方もいるかもしれませんが、この色の変化が今回の展示のミソでございました。

この4枚を書き終わったゴッホは、セオに手紙で、"Paintings fade like flowers."と書いていたのです!!!!そう、青いアイリスとピンクのバラを描いていると宣言し、完成後にすぐにその色が変色してしまったそうです。花が散るように、絵画も変化する、、、なんて、ゴッホもロマンがありました。

この展示では、4枚の絵と同時に、その色の変化を解説している動画も公開してあり、とても勉強になる内容がたっぷりの展示となっています。

8月16日まで公開なので、なにかのついでに是非。

写真撮影不可です!


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Tuesday, June 9, 2015

ヴィーガン?ビーガン?

先週末、生まれて初めてビーガンレストランへ行って参りました。

Greenwich villageにあるBlossomというレストラン。おしゃれな地域にあるだけあって、とてもいい感じのレストランでした。ナプキンもちゃんと布!

日本生まれ日本育ちの私、そして健康な食事には無頓着な私、ビーガンレストランに行く機会が来るなんて、思ってもみなかったです。

Vegan ビーガンとは?
肉、魚介類、卵、牛乳などの動物から取れる食品を一切食べないダイエット。ベジタリアンというと、卵と魚介類は食べる人などいるようですが、ビーガンというと、とってもストイック。

お肉大好きなんですがね〜
連れて行ってくれたビーガンの友人は、生命を殺してまで食べたく無いし、食べない方が体の調子がいいと言っておりました。確かに、ニューヨークだと新鮮な魚は高価で、お肉も怪しい鮮度のものがそこら中にあります。
あー、でも。卵無しの生活で、朝は何食べたらいいの?

私たちは、タコスをアパタイザーに、エンチラーダとパスタをメインに頼みました。メキシカンレストランみたいなメニューですが、サーモン(もどき)フライやコロッケなどもあって、メニューだけではビーガンレストランとはわかりません。

どれもとっても美味しくって、肉無しなのにお腹いっぱいになりました。
マッシュルームや豆腐をお肉代わりにしたりしていてとても満足。

でも、いちばん良かったのが、こちら。

ビーガンティラミス!!!
ティラミスってマスカルポーネチーズが主役なのに…っと思っていたのですが、そこはココナッツミルクベースのクリームで完璧に再現。もしかしたらココナッツミルクの方が軽くて食べ易いかも、っとこれだけは影響されてしまいました〜


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Friday, June 5, 2015

長年の恋がかなった

っていうのはウソ。恋なんてしばらくしていません。

長年の恋がかなったような、ずーっと夢みて探していたものが手に入ったのです。
この世に存在するかどうかも知らなかったので、嬉しくてたまりません。

私がずっと欲しかったものは、ただのクッキー。されどクッキー。
オレオ(あのクリームが挟まったココアクッキー)が好きなのですが、あのクリームがあんまり好きではないのです。なので、オレオのクッキーだけ売ってくれたらいいのに!!!!っとずーーっと幼い頃から願っていました。

先日、ソーホーのMetという庶民派スーパーでぶらぶら買い物をしていたら、ついにこれを見つけてしまったのです。その名も、「Famous Chocolate Wafers」!
約$5。まあこの量では妥当でしょうか?



















フェイマスってことはみんな知っているのか?
クッキーじゃなくてワファーズ?ワファーズって何?って感じですが、あのオレオのクッキー部分を薄くしたクッキーです。

しかもナビスコが作ってる。オレオと一緒!


食べかけという訳ではなく、本当は円盤形なのですが、薄いので、家に着いた時はほぼ全て半分に割れていました。
これでこの週末は幸せに過ごせる。



Thursday, June 4, 2015

白髪一雄 @Fergus McCaffrey in Chelsea

最近は夏になったかと思ったら、また寒くなってしまって風邪を引きそうです。
先週、Fergus McCafferyで白髪一雄とその婦人、白髪富士子の2人展を見に行って参りました。白髪一雄といったら、あの具体美術協会、その前には田中敦子たちと0会を結成。などなど、日本の戦後の美術史では最も重要なカップル。カップルといっても、私の勉強不足ですが、奥さんの富士子さんの作品を拝見するのは初めてでした。

この巨大ギャラリーの1つ、ファーガスマッカフェリー?(カタカナにすると読めない)、元々はアッパーイーストにあったギャラリーで、今年の始めの方にチェルシーにお引っ越ししてきたみたいです。チェルシー!っという感じの巨大さ。真っ白な壁。



白髪夫妻の展覧会の前に、このオーラルヒストリーがとっても面白いので、お勧めです。白髪カップルだけに限らず、コンテンポラリーで活躍している(た)日本人作家や、業界の人たちの生の声が文字に起こしてあります。歴史の本を読むよりも、頭に入ってき易い。


富士子さんの作品は、使用している色も少なく、サイズは大きいですが、和紙ということもあり、繊細さが感じられます。一雄さんの作品はダイナミックで今にでも絵の具の匂いがしてきそう。

一階には、白髪一雄の作品製作中のビデオ?DVD?が流れていて、本当に足で絵を描いているのです。



アーティストカップルというと、有名なのがジャクソンポロックとリークラスナー、篠原ウシオとノリコ(漢字がわからずすみません)。私はいつも馴れ初めが気になってしまうのですが、白髪夫妻は、お見合い?の様な、親戚の紹介みたいな感じで結婚に至ったらしいです。それも富士子さん19歳、一雄さん23歳。2人はじゃあ、結婚前から美術をやっていたのか?それが、富士子さん、一雄さんが制作するのを見ていて、自分もやりたくなって始めたそうです!
和紙にガラスを貼付けたり、一雄さんとは違う方法でのアプローチでしたが、富士子さんもアーティストとして具体に参加。2人で刺激し合って生きてきたのでしょうか。あんな足でキャンバスに絵の具を塗っている光景を生で見たら、自分もやりたくなってしまう気持ちがわかります。

一雄さんは2008年、富士子さんは今年の1月に他界。

約2年前、モマでTokyoという1960年代から80年代の日本の美術史を追う展覧会があり、同じ年にグッゲンハイムでもGUTAIという具体美術協会の回顧展のような展覧会がありました。それから、日本の戦後の美術を扱うコマーシャルギャラリーが増えた様に思います。
美術館が展覧会を催し、コレクションに入れるとなると、その美術の市場価格はぐんぐん上がるのが自然の原理。みんな美術館が認めた価値を評価するわけです。
それから、オークションで頻繁に具体の作品を見る機会が増えたのですが、去年のパリでのオークションでは、白髪一雄の絵画が、5億円を越えました!これは快挙。誰が得するのかは…




Tuesday, June 2, 2015

MARCEL ODENBACH @アントンケーンギャラリー

先週、チェルシーにあるアントンケーンギャラリーではMarcel Odenbachの展示がはじまりました。一応、二人のアーティストのグループ展なのですが…

見ての通り、大判。こちらの作品は、大きい紙を使ってのコラージュの作品です。
こちら、ラッパーだったツーパックが23歳の時のポートレイトとなっております。



クローズアップすると、このポートレイトが、アメリカのポップカルチャーや、シビルライツムーブメント(公民権運動?)を語るような細かい情報でつくられていることが見えます。






























1953生まれのオデンバックは、ドイツで活動中のアーティスト。今回のこのツーパックの作品は、アメリカの社会問題を通しての表現となっておりますが、彼は今までドイツの歴史や社会問題、特にユダヤ教徒の文化に関する作品を、ドローイング、コラージュとビデオを使用して30年以上活動してきています。

紙を使っての複雑な作品になっており、何個もの歴史や文化のレイヤーを、紙で表現しています。オデンバックはこんな複雑な歴史を、彼の独自のシステムで構築して作品を仕上げています。


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Monday, June 1, 2015

サリバンストリートベーカリー @チェルシー

私のよく行くベーカリー/カフェを紹介します!
その名も、Sullivan Street Bakery。サリバンストリートベーカリー。


味はもちろんのこと、店員さんのサービス加減(しつこすぎず、でもナイス)やお店の居心地、さらに奇麗なトイレもあります。スターバックスの様に激混みして長い列を作っていることは見たことありません。

店内もすっきりしたミニマルな感じで、カウンターの奥にあるパンは、店員さんに聞くといろいろとおすすめを紹介してくれます。

























チェルシーのギャラリー街に一店舗あるのですが、先ほど調べてみたら、マンハッタンに3店舗もあるようです。私がよく行く店舗は、9アヴェニューと24ストリートにあり、ほぼ毎回ギャラリーにアートを見にいく前に、トイレ休憩にぴったり。

アメリカのベーカリーというと、大味で、中途半端な固さや柔らかさなパンが多いのですが… サリバンベーカリーは、お惣菜系も、甘いドーナッツやマフィンもとってもおいしいです!!!!


























今回食べたのは、ポテトピッツァ!
小さめなので、小腹を満たすにはちょうどいい多いきさですが、一食ちゃんと食べたい時には、このピッツァは2枚はいけそう。
薄くスライスされたジャガイモと、キャラメライズされたタマネギが薄いクラストに乗っています。考えただけでも幸せ。これとアイスコーヒーを頂きました。