やっと、やっと、新しいホイットニーへいってきました。
5月1日オープン、その一週間前からアート関係者やVIPのためのオープニングをやっていたので、様々な人のレビューは見ていたのですがね。自分で見ないと意味がない!
このオープン記念の缶バッチ、まだもらえました。
10個くらい欲しかったけど、なんだか遠慮して1個だけいただきました。平日の午後でしたが、トライベッカには観光客なのか、リッチな地元の人たちなのか、人は溢れていました。まあ、ショッピングもレストランも楽しめる地域です。
大興奮の理由の一つが、この新しいビル!
有名建築家Renzo Piano(レンゾピアノ氏)がデザインしたビルは最高でした!トライベッカからミッドタウンへ繋がるハイラインと、ハドソンリバーを見渡せ、光もたっぷり入るビルなのですが、美術品も守ることができるようなつくりになっておりました。バルコニー形式で、7階と6階には屋外に出られ、そこにもDavid Smithを始めとする、大きな彫刻がありました。
前のアッパーイーストにあったビルは、ちょっと暗かったですからね。でも、美術品に自然の光は当てる訳にはいかないので、美術館は暗いのが当たり前なのでしょうか?それとも、今は強力なUVガラスでも開発されて、美術館にも太陽光がオッケーなのでしょうか??
マンハッタンにもう一つある、ピアノ氏がデザインした美術館は、モーガンライブラリー。私のお気に入りのビル(美術品はさておき)です。でもこのホイットニーが出来たことにより、こちらがダントツ1番になりました。
新しいビルでの展覧会第一弾は、America is Hard to See
ホイットニー美術館のコレクションから、アメリカの美術史を追う壮大な展覧会となっていました。作品数が多い。多過ぎる。もう一度か二度、見に行かないと、全部を把握するのが難しい気がするので、この展覧会についてはまた後で書こうと思います。
タイトル通り、アメリカの美術史は一直線では見られないっということ。どの美術史、どの歴史も、誰かが語るとその人の主観や思いが入り、全員が同意するということは難しいですが、このAmerica Is Hard to Seeは、本当に幅広くトピックをカバーしていました。
Museum of Modern Art(モマ)がよく批判される理由の1つとして、モマの常設展の偏り、があるのですが、いわゆる近代美術史は、モマによってつくられました。近代美術史なんて、とーーっても長いし幅広いはずなのに、モマの常設展には、「白人男性」アーティストによる作品ばかり。まあ、百歩譲って、その当時は男女平等という発想もなかったのかもしれません。しかし、モマの問題とは、今でも未だその常設展を変えていないということ。いつかモマの5階に女性アーティストの作品が展示される日はくるのでしょうか?