Wednesday, May 15, 2019

近代・現代美術セール @ササビーズ

クリスティーズのセール同様、ササビーズでも近代・現代美術セールのプレビュー開催中です。

今回のササビーズでは、ニューヨークのあのビルの3階が大幅に改装されて、クリスティーズには負けじと美術館っぽさが高まっています。
しかもこの改装プロジェクトを率いっていたのがOMAという大手建築事務所。日本人建築家である重松象平がデザインしたそうです。





この写真だけだとオークションハウスだとは分かりませんよね。
奥にはオークションハウスっぽく(?)一気に作品が並べられています。
まずは日本人アーティスト、
村上隆、五木田智央、草間彌生、奈良美智





近代美術になりますが、藤田嗣治のペインティングもありました。
こういうの、日本ではあんまり人気ないんですよね。


そしてマーク・グロッチャン、アレックス・カッツ、アイ・ウェイウェイ、ジョージ・コンドーの立体作品、フランシス・ベーコンも。一時期よりベーコン人気が落ち着きましたでしょうか?







そして、ツイッターで話題のゾゾタウンの前澤さん所有の作品も。
ウォーホルとルシャです。




持ってる作品を売るのはもちろん自由なのですが、ツイッターでオープンに売り出しますって言っちゃうところがよく分からない。どういう意図なのだろう。
ただ注目されたいだけ?
前にアパレル業界でビジネスやっている人としては言ってはいけない様なことをツイッターで呟いちゃって、急に静かになったりしましたから、何でも正直ですってアピールしたいのでしょうか?
もしも前澤さんがプライマリーで買った作品があったとしたら、そのアーティストやギャラリーは、少し不安になりませんか。買った直後に売られてしまうかもしれない、と。
オークションで取引されないと値段が上がりにくい、というのは本当だけれど、買った直後に売ってしまうようなお客さんに対して、ギャラリーは作品の価値を守るために警戒するはずだと、私はまだ信じていますよ。ギャラリーも売らないと生きていけないのでいつもそんなキレイゴトばかり言ってられないのかもしれませんが。


最後に、このセールの中でも私が見たかった、リチャード・プリンスのインスタグラムのスクショをプリントした2014年の作品です。エスティメイトは$60−80K。これ、2014年にはガゴシアンで$10Kくらいで売られていたのです。
この作品が出た当時はかなり話題になっていて(この作品、ただのインクジェットプリントで、しかもネタはインスタグラムのスクリーンショット。アーティストのアイデア勝ち。)、それもあってソールドアウトだったのです。それが5年後にこの予想価格。
セールの結果が楽しみですね。


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