Monday, November 16, 2015

Burk Collection @メトロポリタン美術館

ただいま、メトロポリタン美術館ではMary Griggs Burkのコレクションが公開中です。

ええ、マリーさんただ一人のコレクターから寄付されたものを、日本美術のエリアにて展示中です。

仏像から掛け軸、浮世絵、セラミックまで、こんなにどうやって集めたの?っていうくらいの量です。
マリーさん、若い頃から日本美術に興味があり、旦那さんと何度も日本へ行ってはアートコレクションを増やしていたようですが、こういうコレクターがいるニューヨークであるからこそ、メトロポリタン美術館のようなものが成り立つのでしょー。もうため息。























中でも、歌川広重による、諸国六玉川シリーズがのコンプリートセットがとても良かったです。6玉川とは、東京に流れる玉川の6箇所について描いたものになり、広重だけでなく、国芳や他の浮世絵作家の人たちの作品にも見られるものです。

展示中の浮世絵の状態が最高で、リプロダクションか、コピーか、と疑ってしますくらいでした。

本物と一緒に、アイパッドが置いてあり、そこには浮世絵に書かれたポエムの意味や読み方までが解説してありました。こういうテクノロジーに感動。

このデータを持って帰れたらもっといいのに!
3年後には可能かもしれません。


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Sunday, November 15, 2015

Jordan Casteel @Sargent's Daughters


チャイナタウンにある、サージェントズドーターというギャラリーにて、ジョーダンキャスティールの個展が開催中です。



















こんな感じで、アフリカ系アメリカ人のポートレイトが集められていました。
ニューヨークを拠点に活動しているキャスティールさんなのですが、今回の個展での絵たちは、彼女の双子の兄や、従兄弟などを描いたものになっているそうです。

まだ30代前半のキャスティールさんですが、2014年にイエール大学を卒業し,
スタジオミュージアムインハーレムでもレジデンスを行い、完璧なキャリアをスタートさせているようです。




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Friday, November 13, 2015

17億円の絵





















この絵、先日、約17億円で売られました。
クリストファーウールの作品です。
ウールさん、コンセプチュアルアートでよく知られているアメリカ人作家ですが、3年前くらいにグッゲンハイムでの個展も大成功。

でも、こういう絵って、誰でも複製可能。
アートってなんなのか?もう技術ではないのは確かです。


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Wednesday, November 11, 2015

Jim Shaw @ニューミュージアム

気づけばニューミュージアムにかなりの回数行っているような?
現代美術が好きですが、こんなに行っているとはブログを始めるまで気づきませんでした。

ただいま開催中のジムショウというアメリカ人アーティストの個展。
とっても楽しめました。

本当に頭がおかしいんじゃないかっていうくらい、強烈なアーティストなはず。
















巨大なインスタレーションもあるのですが、
基本的には、アメリカンカルチャーをもとに、いろいろと活動している作家さんの様で、フレアマーケットやスリフトショップで買い集めた絵やイラストを展示していたり、キリスト教やアメリカでの宗教観を展示していたりしました。

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Tuesday, November 10, 2015

オークションって

もう11月になってしまいました。
ニューヨーク、寒いはずなのに、まだ軽いジャケットのみで大丈夫。ここまで暖かいと、冬が怖いです。どうなっているのでしょうか、地球?

11月初めに、オークションが立て続けにありました。
ササビーズ、クリスティーズ共に、ミュージアムレベル、またはそれ以上。

みなさんご存知、奈良美智の大きいペインティング。




















ピカソだって、藤田嗣治だって、カルダーだって、
もうなんでも揃っていました。
















ソルレウィット、クリストファーウール、
何なのでしょうこの風景?

ただ残念なのが、どの美術館も、こんな高価な物買う余裕はないんじゃないかという不安。
みんなどこに行っちゃうの?中国?ロシア?


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Friday, October 2, 2015

マッサージ屋さんでアラーキー

芸術の秋です。
ニューヨークの芸術の季節も始まりましたが、昨日からは生憎のお天気。

ローワーイーストサイドをチラッと見てきました。この地域、まだチャイナタウン臭もしっかり残っていますが、ギャラリーの数は100以上。
扱っている作品やアーティストも、チェルシーとあまり変わらないくらいのレベルになってきました。

韓国系のShin Galleryでは、ジョンバルデッサリー!現代美術の巨匠のインスタレーションが楽しめます。そして、そのギャラリースペースとは別に、マッサージ店を改装したような?マッサージ店を模倣したスペースで、あのアラーキーこと荒木経惟の写真が楽しめます。
もちろん、撮影可なのですが、ここには載せられないオープン過ぎる写真ばかりです。一見、ギャラリーには見えないので、バルデッサリを見に行った時に、アラーキーのギャラリーの場所を聞いてみて下さい。

Friday, September 18, 2015

ニューヨークアジアンウィーク

あまり時間が取れなかったのですが、ニューヨークのアジアウィークをちらっと見てきました。
いつもの通り、ただでカプチーノとクッキーを頂いて、何も買わないのにすみません。

ササビーズとクリスティーズに比べると、クリスティーズがやはり面白いものが多かった印象ですが、売り上げはどうなんでしょうか?たまたまオークションの時にもクリスティーズへ寄れたので、久しぶりにライブでオークションを見ていたのですが、隣に座っていた中年の中国人男性が、2脚の椅子を100000ドル(1000万円以上)で落札。何するんだろう。中国に持って帰るの?それともニューヨークのおうちに置くのでしょうか?高い。綺麗なアンティークの椅子でしたが、高い。その男性、ルイヴィトンのバッグに、モンクレールのTシャツ着て、いかにもな格好だったのです。(どうでもいいですね)

はあ、貧乏暇なし。

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Thursday, September 3, 2015

モマでピカソ、クリスティーズでモディリアーニ

9月に入り、まだまだ暑ニューヨークですが、今週末くらいから美術の季節到来です。
今日、来週はギャラリーや美術館のオープニングラッシュ。ダウンタウンのギャラリーではビール、チェルシーやアップタウンではワインにチーズを楽しめるときです。

メキシコかあ。

















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Sunday, August 30, 2015

映画(DVD)を見た。ビッグアイズ Big Eyes

友人宅にて、DVDを見た。Big Eyesというタイトルの、大きな目の子どものペインティングをたくさん描いたアーティスト、マーガレットケーン(Margaret Keane)のはなし。

わたしは知らなかったのですが、マーガレットケーンは有名なペインターで、http://www.margaretkeane.com という立派なウェブサイトも持つベテラン作家。彼女のウェブサイトをぱっと見る限り、なんだかクリスチャンラッセンの様な匂いがしたのですが・・・・。ラッセンにも、マーガレットにも失礼。すみません。

2014年にアメリカで公開されたこの映画は、ティムバートンによる監督、エイミーアダムス、クリストフウォルツ主演、という、豪華なキャスト。ティムバートンというと、ナイトメアビフォアクリスマスや、少し暗めのアニメーション作家とばかり思っていましたが、普通(?)の映画もつくっているのですね。この映画でも少し怖いところはありました。

映画の内容は、マーガレットケーンの一生、ウィキペディアでも読んだらネタバレになってしまうような話なので、ここには書きませんが、いろいろと考えさせられることがありました。


ウェブサイトを見ればわかるのですが、ポスターやポストカードなど、マルチプル商品を多大に販売しているのですよ・・・・


この映画で、少しはアメリカの美術の世界’’というのもわかるような気がします。



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Friday, August 28, 2015

コニーアイランドでグラフィティ

夏が終わりそうなニューヨークです。
マンハッタンは、川と海に囲まれているので、水を求めたらすぐにたどり着くのですが、都会ということもあり、綺麗な海はちょっと難しい。

でも、夏に一度は海を見たい。
コニーアイランドなら、ミッドタウンから地下鉄で1時間くらいで到着する、都会のオアシス、ではないですが、たまに行ってもいいんじゃないか、という場所です。

今年は、あのジェフリーダイチが企画した、Art Walls というものが開催されていて、30人くらいのアーティストによって描かれた大きな壁が、パブリックに公開されています。入場無料。

ストリート、グラフィティアートでお馴染みのKenny ScharfやMaya Hayuk、Lady Aikoなど、ブルックリンで活躍しているグラフィティアーティストの作品が一気に見ることができます。




















































こちらのレディアイコの作品、浮世絵作家、歌川国芳の有名な「相馬の古内裏」のドクロと、グレートウェーブ、そして、コニーアイランドならではの人魚が描かれています。


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Thursday, August 27, 2015

映画を見た。Irrational Man: Woody Allen

映画ばっかり見ている最近です。

毎年の夏のわたし個人の風物詩、それはウッディアレンの新作映画。
ニューヨーク(?)、アメリカ全土では、ウッディアレンの映画が夏に公開されます。

Midnight in Parisや、ブルージャスミンなど、ここのところ大ヒット作が多いように思われますが、今年のIrrational Man、、、、、大ヒットになるはずないだろう、という批評ばかりでした。わたしは唯のウッディアレンのファンで、映画の評論家でもなんでもない者です。一応、レビューやトレイラーをチェックしてから見てきましたが、レビュー通り。

つまらなくはないですが、とても面白い訳でもない。

Rotten Tomatoも、40%くらいで、その通りの評価。

大学教授とその生徒が大人の関係を持ってしまうのですが、その生徒の親がそのことを知ってもなーんにも言わなかったんですよね…。そんなことって、アメリカじゃあありえない!
前にニュースか何かで見たのですが、30歳くらいの女教師が、18歳の男子生徒と関係を持ってしまい、その女教師が逮捕、というケースが普通のアメリカ。日本では、なーんとなく、そうなっても見て見ぬふり?というか、元先生と元生徒が結婚!っなんてこともたくさんあるのでね。

結局、その生徒は目が覚めて、元彼のもとへ戻るのですが。

わたしは先生や教授に恋をしたことなんて全くありませんが、知性に惹かれる気持ちはとてもよくわかります。見た目や性格、だけじゃなくって、知性って、とても魅力がある。

生徒は、ウッディアレンお気に入りのエマストーン。この映画の大学生にしては少し年取ってるんじゃ?と思いましたが。教授(エイブ)役のジャクインフェニックスのおなかぽっこりが気になりました。



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Wednesday, August 26, 2015

ウォーホル @モマ

皆さんがよく見たことあるであろう、アンディウォーホルによるキャンベルスープ缶’’の展覧会が、今モマにて開催中です。




















































ウォーホルといったら、Campbell'sスープ缶、というくらい現在ではアイコニックな存在ですが、1962年に、ウォーホルが初めてキャンベルスープの作品をロスのFerus Galleryで発表したときは、売れずに残ってしまったそうです。今となってはおかしな話。






















1950年代、アメリカでは戦後の経済成長が著しく、産業発達とともに、庶民の生活もどんどん変化しました。その象徴として、ファストフードや缶詰めなどのレトルト食品が一般家庭にも出回りました。

そういう時代に育ったウォーホルが、イラストレーターからの転向とともに制作したのがキャンベルスープ缶のペインティング。

当時のセレブリティをシルクスクリーンで転写した作品も有名なので、キャンベルスープもプリントかと思われがちですが、最初に制作されたスープ缶は、キャンバス地にひとつひとつペイントで描かれた絵画でした。

1962年、マリリンモンローが自殺。
それにもちゃんと応答して、モンローの転写プリントも制作されました。

























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Tuesday, August 25, 2015

夢と現実

























甘やかされて育った私は少し夢見がちなのかもしれませんが、
夢なしに生きて行くなんて、難しい。なにか、なんでもいいから目標がないと、やりたいこととか触りたいこととか見たいこととかがないと、前に進めないんじゃないかなっと思うんです。
なので、少し仲良くして頂いてる方には、夢があるかどうか、その夢はなんなのか、聞いているのですが、それって失礼なのかな?
ない人だって沢山いるしね。そんなことばっかり聞いてウザって思うのもすごくわかる。ので、これから気をつけようと思います。特別な人だけに。
私だって現実を必死に生きている。金銭的精神的余裕だって、そんなにあるわけじゃないし、老後だって心配だし、毎日不安です。でも夢は持っているー!

このメトロポリタン美術館にある、ピカソの絵、大好きなんです。

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映画をみた。The Gift

いつものように、友人とRotten Tomatoという映画の評価サイトをみて何を見るか決めるのですが、(ただ評価が悪くても、好きな俳優さんやディレクターなら観に行きますけどね)今回のは大ヒット。

評価って、やはり人によって価値観が違うので、みんなが良いって評価していても、自分では好きじゃないことってあるのもでね。Yelp大好きですが、人のコメントはほとんど参考にしません。

The Giftという、サイコ・スリラー・サスペンスに分類される映画です。
ホラー映画は大嫌いなので、ほとんどみたことがなく、スリラー系も避けがちですが、このギフトは本当に良かった!怖い、けれどもそれだけじゃない。

















ジェイソンベイトマン(Jason Bateman)主演。この人、コメディとかなんでもこなす。


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Monday, August 24, 2015

映画を見た Phoenix

アッパーウエストサイド、68ストリートあたりにあるリンカーンプラザという映画館で映画をみた。
ここはよく来る映画館なのですが、いつもいつも、白人で高齢者のお客さんがたくさんいます。わたしはその部類からはもれるのですが、本当に不思議なマンハッタンの構図をみているようです。上映する映画も、インディペンデントか、頭いい系ばかり。決してブロックバスターのコメディなんてやってない。

今回みたPhoenix は、ロテントマトでも大好評。第二次世界大戦直後のドイツが舞台なのですが、もちろん、ユダヤ教徒とナチによる迫害の結果がもろに出た映画です。

ストーリーはゆっくり進むのですが、最後が最高!!!
急にぐーーっと惹きつけられて終了でした。ぜひ多くの人にみて欲しい。語りたい。

ただ、ドイツ語の映画だったので、英語字幕でみたのですが、字幕の色が白になっていて、背景が白っぽいと全く読めないときがありました。


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